香港中国デュアルナンバーSIM、香港でも中国への実名登録必要に

香港と中国の2つの電話番号が1枚のSIMで利用できるデュアルナンバーサービス。香港ではプリペイドSIMはキャリア販売が終了し市中在庫を残すのみ。一方ポストペイドでは各キャリアが引き続きサービスを継続しているので、香港在住者でデュアルナンバーサービスオプションを使っているユーザーは多くいます。

** 本件は「中国と香港、2つの電話番号を持つSIM」の話であって、中国と香港でのデータ共用SIMなどは関係ありません(あくまでも音声通話できるデュアルサービスの話)。

さて中国大陸では携帯電話契約の実名登録が厳格化され、2016年10月31日以降は登録が必須に。12月からは非登録番号は停止されるようです。これを受けて香港の中国移動香港(China Mobile HK)は、デュアルナンバー利用者の個人情報を中国側に通達するとアナウンスを開始。これは店舗で改めて登録するのではなく、すでに登録しているデータ(氏名、香港ID番号、電話番号など)を中国キャリアにも連絡するということ。
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さてこれで気になるのは、現在市中流通している中国移動香港、中国聯通香港の中国香港デュアルナンバーの「プリペイドSIM」の扱い。中国政府筋側はキャリアに「実名非登録番号を停止するよう要請」のようであり、12月からいきなり使えなくなることは無さそうなものの、ある日突然SMSで「デュアルナンバーは打ち切り」という連絡が来る可能性もあり。すでにキャリアでは販売を終了しており、また「プリペイドSIMの本人登録」というシステムは香港に無し。ということでデュアルナンバーのプリペイドSIMを使っている人は、今後のアナウンスなどに注意が必要。

** 繰り返すけど、中国香港共用の「データSIM」は無関係。勘違いしないように。

参考:中国政府の実名登録に関しての通達「关于防范和打击电信网络诈骗犯罪的通告
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