一瞬だけ脚光を浴びたTHLのスマホゲット【NO.1691】【携帯コレクション】

中国では市場を賑わせては消えていったメーカーがいくつもあります。THLもその一員。深水歩のジャンク露店で箱入り美品を見つけたのでコレクションに購入。
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THLとほぼ同時期に現れたのがZopoで、2012年頭くらいから両社はShenZhenの華北北路にも店をオープンさせて勢いの強さを見せつけました。THLはいわゆる「1000元スマホ」(1000元台)の端末を次々と出して少なくとも華南地区では大きな話題になっていました。しかし同時期に出てきたXiaomiが2013年からRedmiを出すと、HuaweiがHonor、Coolpadが大神と1000元切りスマホを次々投入。大手メーカーの物量と広告に対して中小メーカーが対抗できるはずなく、THLとZopoは急激に勢いを落としていったのでした(Zopoは3DディスプレイなどハイエンドもやってたのでTHLとはちと違いましたが)。ちなみにTHLは「Technology」「Happy」「Life」の略。

両者とも海外にも販路を広げましたがどこまでうまくいったのやら。2014年にMoscowへ行ったとき、スマホビルにTHLの端末がかなり売られていました。その時点で中国ではもう製品を見かけなかったと記憶しています。なお両者ともにOEM/ODMもやっていたと思うので、ブランドは消えたけどまだ事業は継続しているかも。

スマホに埋め尽くされたモスクワ電脳ビルを博士がねり歩く

このW100Sも海外向けの製品(2013年発売)。露店でパッケージを見た瞬間、ShenZhenに行くたびにお店に客が押し寄せていた10年前を思い出しました。なのでTHLの端末は1台は持っていたかったのです(今まで買ったことなかった)。しかし箱どうしよう(捨てたいけどもったいない)。

No.1691(2021年5台目)
2021年1月8日追加
THL W100S ジャンクフルセット
HK$100
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